0029 / 死に損なった27歳

2020.4.15 (wed)

28歳になった。

27歳で死に損なった。

27クラブに入れなかった。

言うてポピュラーな人間になれていないのでどっちにしろ入れないのだけど。

死に損なったっていうのは、死にたかったわけじゃなくて

本当に死ぬかもしれないと思ったことが重なったって意味で。

この一年で人生で初めてうつ状態になった。

でももしかしたら2018年の冬頃からだったかも。ぴえん。

眠っている間に人から連絡が来るかもしれない。

秒で返さなきゃいけない。返せなかったらもう頼ってもらえないかもしれない。

と思い込んで、こわくて不安で眠れなくなった。
きっとそんなはことないのに。

食事ができなくなった。
三度の飯より飯が好きなのに。

胃が永遠に痛かった。
もたれてもいないのに。

ずっと心臓が痛かった。
健康優良児なはずなのに。

朝が来ても夜が来ても起き上がれなかった。
目は開いているのに。

ずっと首を絞められている感覚がしていた。
緩い服を着ているのに。

気がつくと涙が出ていて止まらなかった。
悲しくもないのに。

自分のことすら信じられなくなって

今まで楽しかったことも楽しいと感じることがなくなった。

漫画読むの大好きだったのに。

全員敵に見えてヒトを信じることができなくなった。

仲間はいっぱいいたはずなのに。

確実におかしくなった時期があった。
優しくありたかったのに。

人の気持ちを全く考えられない時期があった。
大切にしたかったのに。

外で貧血で倒れて頭打って鼻折って血塗れになって救急車で運ばれた。

人はこうやって死ぬんかなと初めて体感した。

爆裂飲んで記憶飛ばして迷惑かけた。
これはまじでごめん。

大好きな人たちにたくさんたくさん褒めてもらっても

誰かに言われた一言で写真を撮ることがこわくなった。

それをずっと引きずって今も撮れない写真がある。
撮りたいのに。

それでも意地で写真を続けた。

そしてこんなご時世でほぼ無職になった。これはしゃーない。

それでもヘラヘラしながらまた誕生日を迎えた。

私は産まれた時、心肺停止状態で3000gにも満たなくて

母子手帳の“蘇生”に丸がされている。
かっこよすぎるでしょ。

産まれた時から死んでいたのに

ありがたいことに現在超健康体の170cm(体重はヒミツ★)で

28年目を迎えてしまった。人体の神秘ですな。

可哀想ぶるわけじゃないし、実際可哀想ではない。

つらかったねと言われたらつらかったのだろうけど
それは私だけの話ではない。

これを書いたことで気を遣ってほしいわけでもない。

一線引いて見てほしくもない。

じゃあなんで書くの？って

それは私がこの一年間を一生忘れないように。

それでも生きていくしかないんだと

それでも生きてたんだ、と忘れないように。

the Show Must Go On.

これは私の座右の銘なんだけど。

一度始めてしまったら、何があっても続けなければいけない。

人生という舞台からは降りられない。っていう。

ナチュラルに厳しいよね。

でもこの言葉を思い出すと、逃げグセが多少減る。気がする。

今は誰かを不安にさせてしまうかもしれないから

SNSにはネガティブに見えることをわざわざ書くことはしない。

それでも私は私としてこういう一年を過ごして来たことが

少なからず誰かの救いになると信じているからここには書く。

今これが書けるのは、私が真の意味で元気に戻ったからなのだけど。

こんなに元気になったよ！

病んじゃってかわいそうだったでしょう！

それでも写真続けたの偉いでしょ、ほめて！

そうじゃない。

どんなことがあっても人はそう簡単に続けてきたことをやめられない。

それをやめてしまうときは、本当に終わりのときなんだろうな。

ってことです。

改めて関わってくれている仲間たちや周りの人たちに心から感謝。

なによりも産んでくれた母、育ててくれた両親に感謝。

己で死を選べる美しい年齢はこれで全て過ぎ去ってしまった。

だから私は自ら死なないし、これからも大切な人たちの側で楽しく笑って過ごすのです。

何度死んでも何度でも蘇るのです。

一生写真を撮り続けるのです。

言葉は時に人を生かし、時に人を殺す。

ネガティブかと思わせておいて

からのポジティブブログでした。ふふふ。

28歳の新倉映見もよろしくね。

はやく写真が撮りてーね！

我慢の連続だったろ 心で泣いていたんだろ

自分で決めた その夢だけは ゆずれないんだろ？

苦しんだ数なんかより 疑った数なんかより

笑った数や 信じた数が 少しだけ多い人生でありますように

『 今まで何度も 』 - ザ・マスミサイル

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